自分がほしいと思っていたものが手に入るとうれしい。
自分がほしいと思わされていたものが手に入ると持て余す。
「ほしいもの」と「ほしいと思わされているもの」。
ある時まで、この違いがわからなかったのです。
ほしいものが手に入らなかったら悔しい。ほしいと思わされていものが手に入らないと、もっと悔しい。
自分がなにをほしいかわからない、ほしくもないのにほしいと思っていたことに気がつきたくないからです。
「ほしい!」という欲求は、思考や感覚を狂わせます。なぜほしいのか、本当に必要なのか。手に入れたら満足するのか。
ほしがらせているものは、世間の物差しによるところが大きい。
ほしいものは、自分の物差しによります。
自分自身にも世間の物差しが内在化している場合、見分けがつかなくなってしまいます。
注意が必要です。