そう。
失恋しても、日常はつづくのです。
失恋は喪失体験の一種だが、軽度なものとして分類されがち。
しかしながら、当事者にとっては大変大きな喪失。国家レベルの損失なのです。
とはいえ、一社会人たるもの、泣き暮らしている場合ではありません。
顔で笑って、心で泣いて。何事もなかったかのように、日常を生きるのです。
花が咲いたら枯れるように、晴れた空が突然曇って雨が降り出すように、日常は移り変わり変化し続けています。
個人の情緒も同じです。いつもうごめいて揺らいでいます。不安定の中の安定を探し続けるのです。
それはちょうど、スラックラインに似ています。人生は、スラックライン。不安定なスラックラインの上で、必死にバランスをとります。力を抜いて、柔らかく身体を使って。
バランスを崩して落ちたら、また挑戦して。少しずつコツをつかんでいくのです。