楽しいことは、正義。

よそはよそ、うちはうち、自分は自分。

突然ですがインドに行ったときの話1。

動物が好きならインドに行くといいと思う。インドはまるごと動物園みたいな国だったから。
車で町を走ってるだけで、いろいろな動物に出会えた。
初日こそ窓から見ては歓声をあげていたが、インド中どこにでもいるのでしまいには慣れて珍しくなくなった。
ヤギ、羊、ラクダ、サル、牛、犬、インコ、象、ネズミ、リス、孔雀、イタチ…

一番多いのが野良牛。
野良牛は太ってたり、年老いたりして労働力にならない雄牛たち。
雌牛は牛乳がとれるら必要とされるけど。
インドの8割の人々が信仰しているヒンズー教にとって牛は神聖な動物だから、働けなくても殺すことができない。町に捨てられる牛たちは、道路で車からクラクションを容赦なく鳴らされ人間から疎まれてるみたいだった。
「食べるだけ、役立たずのデブ牛」
と言い捨てたガイドさんの言葉が多くのインド人の気持ちを代弁したものだとしたら、なんて哀れな存在なんだろう。姥捨ならぬ牛捨て…
アーグラの駅では異様なほどの鳥の大群がいてあまりの鳴き声におびえ、足元や線路にはネズミがはいずりまわってた。レストランでも小ネズミが走ってた。
デリーのフユマーン廟の構内の樹には目を疑う数のリスが木登りをしていた。道端で手足をのばして死んだように眠る犬たち。
観光ではジャイプールのアンベール城で象に乗り、ニムラナの古城ホテルではラクダに乗ったり。
動物大好きってわけではないけれど、インドで日本の1年分くらい動物と触れ合えました。