楽しいことは、正義。

よそはよそ、うちはうち、自分は自分。

大人が本を読むということ。

年を重ねて本を読んでいくにつれて、人のおすすめを読まなくなってきました。
書評とか王様のブランチの本コーナーとか新聞や雑誌やフリーペーパーで見て、
「へー!こんな本が出たんだ」「おもしろそうだな」と興味をひかれるものの、タイトルをメモだけして読まないことが多い。
たぶん自分で本屋や図書館で手に取ったほうが、選びやすいし外さない気がしてるから。
本って実物を手にしてパラパラめくるのを長年繰り返してると、なんとなくいい本なのかそうでもないのかわかるようになります。
装丁やデザイン、字体、字の大きさ、色使い、出版社名、著者のプロフィール、余白の使い方。内容以外の情報量が非常に多い。
人間と同じかもしれません。お見合い写真と釣書でいくら「いい人だよ」って言われても、実際会ってみないとわからないですよね。二次元の情報は三次元にはかなわない。
話をしなくても「なんとなくやだ」「直感でいいと思った」って五感で感じたのなら確かに違いありません。根拠なんかなくていい。
コミュニケーションにおいて、話の内容なんか二の次なのです。なんとなく感じのいい人を演じられればそれだけでよい。でもそれがなかなか難しい。
他人のオススメを素直に読める感受性、それはそれですばらしいと思います。